トランス式5球スーパーの再生
近所の骨董屋で動かないらしい5球スーパーを見つけました。おそらく、昭和30年代前期のものと思われますが、プラスチックを使用しているものの重厚な面構えに惚れて衝動買したラジオの再生記です。(1万円は高かったかなぁ・・・)
 

面構え
まずは、買ったそのままの状態で電源を入れてみたところ、しばらくしてブーンというハム音が聞こえたので「もしや・・」と期待はしてみたが、やはり放送は受かりませんでした。チューニングダイアルも動かないそんな状態です。明らかに動かないとこえろは以下のとおりでした。

放送が受信できない。
ダイアルが全く動かない
マジックアイが真っ暗(少し赤い)
ロータリースイッチの接点がガリガリ
なにやらわけの分からないACコード(ネジってつないでいる)
アンテナ線・アース線が切れている
 
 
ほぼ定番の回路
裏ふたを明けて見たところしっかり回路図が張ってあったのでまずは一安心です。昔のラジオは修理を前提として作られているのでしょうね。
回路は定番の様で混合・局発に6BE6,IF増幅に6BD6,検波に6AV6,電力増幅に6AR5です。仮に真空管がNGであってもすぐ手に入るので安心です。
 

 埃で保護?されている!(ゲゲッ)

木箱からシャーシを取り外したところ、ものすごい埃です。最初にいきなり電源を入れて何も無かったことが不思議なくらいです(汗)

こりゃひどい(線材がボロボロ)
パイロットランプ、スピーカの配線を引っ張ったらボロボロと崩れてしまいました。もうこれでは、まともに電源を入れるわけにはいかないので、全て張り替えです。
 

シャーシ裏側の配線

シャーシ裏側の配線は、半密閉状態にあったのが幸いで、線材の柔軟性もまだあり、そのまま使えそうです。但し、ペーパーコンのパラフィンがしみ出ていてちょっと危ない様です。
ロータリースイッチの接点、真空管ソケットまわりの掃除、バリコンの埃除去・・・・気になるところは全て清掃、接点の復活、線材の交換を行いました。

とりあえず仮火入れ
まだ、オーバーホール完了ではないですが、火入れを行ったところ、NHK第一、NHK第2、TBS・・・などの民放が受かりました。SWについてはノイズのみでまだまだ調査・調整が必要な様です。
まだ、ぬけていそうなコンデンサ類の交換もこれからです。
それにしても、40年以上も前に作られたラジオが、ちょっとした手入れだけで今なお現役で使えるとは、スゴイことです。また、どの5球スーパーの音を聞いても感じるのは、音質がすばらしいことです。IFTの帯域によるものなのか、木箱とスピーカの組み合わせ、真空管特有の音質なのかはわかりませんがAM放送でも耳にやさしい音を出してくれます。

今回はここまでですが、次回は以下の修理を施す予定です。

 
ダイアル糸の張り替え
各電圧の確認
古いコンデンサ、パンクしそうなコンデンサの交換
トラッキング調整(発振器を作らねば・・・)

 
 

真空管が入手できるお店

サンエイ電機
千代田区外神田1-10-11 ラジオデパート3F
電話:03−3251−0232